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優しい食感を出すことを何より優先して選んだ、中心部からわずかにとれる上質な小麦を使用しております。小麦は生き物なので、同じ銘柄でもその年の気候により微妙に変化するので、年間通じて多数の銘柄の試作を行い変化に対応出来るようにしています。
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効率は度外視し、丁寧にゆっくりと麺と会話しながら工程を重ねていきます。自分が納得するうどんを造るため、手間暇は惜しみません。練り上げから乾燥まで、丹精込めて造っています。この手間が、細くてもコシがあるもちもちの麺、のどごしの良い麺を造りあげています。
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製造に適した状況が一年中揃っているわけではないので、うどん等太いものが暖かい時期、細いものは寒い時期と麺の太さで製造時期を変更しています。また、温度、湿度がその商品の製造に適さないと判断した場合は製造を休む事もあります。
「乾麺」の
素晴らしさ
乾麺はゆがくだけで、ご家庭にいながら職人が造った、打ちたてのうどんを食べることが出来ます。
また、乾燥しているため一切の保存料は使用していない、体にもやさしい食べ物です。
ゆでる時間も短く、当社商品で最も長いものでも9分。
ご飯を炊くよりも早いので、時間がない時に便利です。
厳選した小麦粉を、水と塩で練り上げます。塩分の濃度は、温度や湿度に応じて加減します。長年培われた職人の勘の成せる技です。
麺の食感は、ここの行程で8割決まります。
「麺割れ」や「切れ」を防ぐためにも、練りの工程は大切な作業のひとつです。
一定時間生地を休ませた後、バラバラになっているそぼろ状の生地をまとめあげます。
そのまとめあげた2つの生地を重ねて、1つの生地にして、棒に巻き取ります。
巻き取った麺生地を乾かないようにビニールに包み、熟成させます。生地を寝かせることで、麺の旨みが引き出され、コシのある、滑らかな麺生地になります。
熟成させた生地に圧力をかけます。
ただ熟成させるだけではなく、生地にしっかりと圧力をかけることによって、小麦粉の中のグルテンを活性化させ、麺自体に強い「コシ」が生まれます。
再度熟成させることで、次の行程にそなえます。生地を寝かせることも、うどん造りの大切な行程の1つです。
最後に5つのロールを通して、麺を徐々に薄くしていき、延ばして切ります。麺の種類や食感に合わせて、切り幅にもこだわっております。
ハタ(麺を掛ける器材)に掛けられた麺を乾燥室で乾燥させます。
乾燥が不十分だと保存に適さない麺になり、逆に乾燥しすぎると麺が硬くなってしまいます。
温度・湿度・麺の種類・麺の状態により、風の量を調節し、風味とコシが最大限に活きる水分率を保つよう心掛けております。
乾燥を終えた麺をハタから外し、1.5m以上ある長い麺を、1回1回丁寧に、人の手で同じ長さに切断していきます。
麺の切断が終わり、折れたものや太すぎるもの、細すぎるものを選別し、丁寧に袋詰めされて、完成となります。